台風対策は準備がカギ!庭の片付けで被害を最小限にする方法

更新日:2025年2月6日

台風対策は準備がカギ!庭の片付けで被害を最小限にする方法

台風シーズンになると強風や大雨による被害が懸念されます。台風は事前に予測できる災害であるため、しっかりと備えることで被害を最小限に抑えることが可能です。しかし、雨が降り出してから、風が強くなってからでは対策が難しく、間に合わないこともあります。そのため、早めの準備が何よりも大切です。

多くの人は台風対策というと屋内の準備に目が向きがちですが、屋外の対策も同様に重要です。庭やベランダに置かれた物が飛ばされると、自宅の破損だけでなく近隣の家や車などに被害を与える可能性もあります。こうした二次被害を防ぐためにも適切な屋外対策を行いましょう。

1.屋外の台風対策の重要性

台風対策として屋外の対策が重要なのは、被害の多くが強風による飛散物によって発生するからです。台風そのものの風圧で窓ガラスが割れることは少なく、多くの場合は飛ばされた植木鉢や物干し竿、自転車、ゴミ箱などが建物や人に衝突することで被害が発生します。そのため、屋外の物を片付けたり固定したりすることが重要です。

また、庭木の剪定や屋根・柵の補強を怠ると、倒木や飛散物が家や隣家を損傷する危険があるため事前のメンテナンスが必要です。さらに、側溝や排水溝にゴミや落ち葉が溜まると大雨時に水はけが悪くなり浸水の原因にもなります。

こうした対策をしないと、自宅だけでなく周囲の家や車に損害を与え、損害賠償を請求されるリスクもあるため、台風前の屋外対策は非常に重要なのです。

2.実際にあった台風被害

  • 【被害事例:1】庭の大木が倒れ隣家の塀を破損
  • 庭に巨大な杉の木があり、剪定をせずに放置していたところ台風によって根元から倒れてしまい、隣家の塀を直撃。塀が壊れた。

  • 【被害事例:2】飛ばされた植木鉢が窓ガラスを破損
  • 自宅のベランダに置かれていた植木鉢が台風の強風で飛ばされ窓ガラスに直撃。ガラスが割れて室内に雨風が吹き込み、家具や床が水浸しになってしまった。

  • 【被害事例:3】物干し竿が飛んで駐車中の車に衝突
  • 庭に設置されていた物干し竿が強風で飛ばされ、近くに停めてあった車のボンネットに直撃。車に大きな傷が入った。

3.台風前にやるべき庭の片付けチェックリスト

台風が接近すると強風や大雨による被害が発生する可能性があります。特に庭やベランダ、物置などに置かれている物は飛散や浸水の原因となるため事前の対策が重要です。台風が来る前に以下のチェックリストを参考に台風前の準備を進めましょう。

ベランダ・物置の整理

  • ✓植木鉢や園芸用品、ガーデン家具などを固定または室内へ移動する
  • ✓物干し台や大型収納ボックス、自転車・バイクを固定または安全な場所へ移動する
  • ✓洗濯物干し竿を取り外す、またはしっかり固定する
  • ✓ゴミ箱や小型の家具を室内に移動する
  • ✓物置内を整理し、扉を確実に施錠する
  • ✓物置自体が飛ばされないように扉のロックが壊れていないか確認する

庭木の台風対策

  • ✓事前に剪定を行い、枝葉をスッキリさせて風の抵抗を減らす
  • ✓根が浅い木や成長し過ぎた木の支柱を設置し、ロープで固定する
  • ✓強風で飛ばされる可能性のある周辺の物を撤去する
  • ✓高木に特に注意し、伸びた枝が窓ガラスを直撃しないようにする

飛散防止対策

  • ✓自転車・バイクは倒れないよに固定する
  • ✓外にある物(植木鉢・ゴミ箱など)を結束バンドやゴミ紐で固定する
  • ✓ベランダの柵や屋根の補強を行い破損や飛散を防ぐ

4.台風に備えて家の周りの安全対策と不要物の処分

台風の接近に備えて住宅周辺の不要物を整理し、安全対策を講じることが重要です。強風や豪雨による被害を防ぐため、事前に片付けと不用品の処分を行いましょう。

①家の周りの安全対策

庭やベランダ、玄関周りに放置している自転車や壊れた家具、物干し竿、傘、使わなくなったガーデン用品などは、強風で飛ばされる危険があります。飛散したものが窓ガラスを割ったり、周囲の住宅や車両を傷つける可能性があるため、屋内に収納するかしっかり固定しておきましょう。庭の手入れで出た木の枝や雑草、石、ブロック、壊れた園芸用品なども飛ばされやすいため処分することをおすすめします。

②不要品の処分

「いつか捨てよう」と思いながら放置している家具や家電、古いタイヤや不要になった物置なども台風前に処分するのがオススメです。さらに、台風による床上・床下浸水が発生すると、家具や家電が水に浮いて移動し、避難の妨げになることがあります。重い家具は固定し、使わない家具や家電製品は早めに処分することで台風時のリスクを軽減できます。

5.まとめ

台風の被害を最小限に抑えるためには、早めの準備と計画的な対策が大切です。特に屋外の整理を怠ると飛散物が思わぬ二次被害を引き起こす可能性があるため、庭やベランダの片付け、排水溝の掃除、不要品の処分などを事前に行い、安全な環境を整えましょう。

また、対策が自力では難しい場合には、専門業者を利用するのも有効な方法です。無理をせず、必要に応じて他人の力を借りることで、より安心・安全な備えができます。

台風は事前に予測できる災害だからこそ、日頃から意識を高め、準備を怠らないことが大切です。万全な対策を講じることで家族や住まいを守り、安心して台風に備えることができます。

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