袋からはみ出でる長いゴミはどうやって捨てる?正しい捨て方を解説

更新日:2025年4月1日

袋からはみ出でる長いゴミはどうやって捨てる?正しい捨て方を解説

傘や突っ張り棒といった長いゴミの正しい捨て方をご存じですか?ゴミ袋に入れるとはみ出てしまうので「このままでも大丈夫?」「粗大ゴミになるの?」と扱い方に悩んでしまうことも多いですよね。

今回はそんなゴミ袋からはみ出てしまう「長いゴミ」の捨て方を解説します。

1.捨て方に悩んでしまう長いゴミ

ゴミの分別に「長いゴミ」というカテゴリーはないので、長いゴミに関して処分方法の確認が難しかったり、ネットで調べても明確な答えがなく、イマイチ分からないことも。

また傘や突っ張り棒のように細くて軽いものだと、「材質的にも普通ゴミで良さそう」と感じる一方で「長いから粗大ゴミになる?」となかなか判断が難しいですよね。

ですが、ゴミ捨てルールの確認すべきポイントさえ分かれば、長いゴミの捨て方は意外と簡単です。ぜひこの機会に覚えてくださいね。

2.まずはゴミ袋の使い方を確認してみる

私たちが普段出すゴミは、家庭ゴミ(一般廃棄物)と呼ばれ、住んでいる自治体が定めるゴミ捨てのルールに則ってゴミを出すことで、自治体に収集してもらうことができます。

粗大ゴミや資源ゴミなどを除き、いずれの自治体でも分別したうえで、ゴミは指定されたゴミ袋に入れて出すのが基本になります。

ゴミ袋の使い方についても、ルールが設けられていることが大半で、以下はその例になります。

  • ゴミは袋に入る大きさ
  • 片手で持ち上げたときに袋が破れない重さ
  • 口をしっかり結んで出す
  • ゴミ袋からはみ出したり、テープでとめるのは不可
  • 袋に入りきらないものは「粗大ゴミ」扱い

自治体によっては「最大の辺又は径が30センチメートル以内のもの、あるいは棒状で1メートル以内のもの」など、ゴミ袋に入れてもいい大きさや重さを明記していることがあります。

このようにゴミ袋の使い方に関するルールを確認するだけで、長いゴミを袋に入れて出しても大丈夫かどうか、判断することができます。

ゴミ袋の使い方については、自治体が配布するゴミ捨てガイドブックや収集カレンダー、自治体の公式サイトなどの最初の方のページや上部といった、目に入りやすい場所に載っていることが多いです。

3.粗大ゴミの定義を確認する

「ゴミ袋の使い方を見ても分からなかった」「それだけでは不安」という時は、お住いの自治体が定める粗大ゴミの定義を確認しましょう。

粗大ゴミとは、指定袋で出せない大きさや重さのゴミをいいます。主には家具や家電、自転車や布団などが代表的な例になります。

自治体ごとで、どういったものが粗大ゴミになるのか、寸法や重量、ゴミの種類などの基準を決めています。以下は代表的な例になります。

  • ・縦、横、高さのいずれかが30センチ以上のもの
  • ・重さが10キロ以上のもの
  • ・棒状で1メートルを超えるもの

粗大ゴミとなる基準は粗大ゴミの出し方の説明やゴミの分類一覧表などに必ず記載されています。

粗大ゴミに該当しないのであれば、普通ゴミとして出して問題ありません。あとは材質に応じ、燃えるゴミや燃えないゴミなど、分別に応じた出し方をするだけです。

また、粗大ゴミの欄に長いゴミについて記載されている場合もあるので、ぜひ確認してみてくださいね。

4.品名で調べてみる

「粗大ゴミに関する説明を見ても、やっぱりわからない…」という時は、自治体のゴミ捨てガイドブックの索引や自治体公式のゴミ分別アプリを使うという方法もあります。

「椅子」や「フライパン」など、名前ごとで正式な処分方法が載っているので、わざわざ細かいルールを確認しなくてもパッと分かり、間違いもありません。

ただし、多くの人がよく出す一般的なゴミを中心に掲載されており、全てを網羅しているわけではありません。索引でも見つからない場合は、やはり自分でルールを確認し、判断する必要がでてきます。

5.長いゴミに関するよくある疑問

調べても分からない、索引にも載っていない時は?

「調べてもわからない、索引にもない」「自分でルールを確認するのは面倒」という時は、自治体の窓口に直接問い合わせるのが、早くて確実です。

ゴミの分別やルールに関する問い合わせは、自治体の環境課や清掃課に相談するのが一般的です。

問い合わせ先が分からない時は、お住いの自治体の代表番号にかければ、担当課に案内してもらるので、まずは問い合わせてみてくださいね。

長いゴミは自分で短くしたり、切ったりしたほうがいいの?

基本的に一般家庭で出るような長いゴミは、粗大ゴミとして申し込めば、特に指定がないかぎり、そのままの長さで回収してもらえます。

ただし粗大ゴミの回収手数料を節約するために「自分で短く切って普通ゴミとして出す」など、短くする方が得策という考え方もあります。つまり、短くするかどうかは基本的に自分の選択次第になります。

ゴミ袋からはみ出しても回収してくれることはある?

自治体によっては、傘やほうきといった家庭でよく出る長いゴミは、袋からはみ出していてもOKとすることがあります。索引などで個別に調べると「はみ出ていても回収します」と書かれていることがありますよ。

逆に傘について「骨組みとビニールや布部分は分解し、それぞれ分別して出す」など、細かく設定している自治体もあるので、迷ったらまずは索引をチェックするのがおすすめです。

6.長いゴミを捨てる時に便利なアイテム

長いゴミを粗大ゴミとして捨てるにも、処理料金がかかったり、自治体によっては処理場に自分で直接持ち込まなければならないこともあります。

節約や手間を省くために「自分で短く切って普通ゴミで出したい」という方も、当然いらっしゃいますよね。そこで、ご自宅で長いゴミを短くするときにあると便利なアイテムをご紹介します。

1.ハンディのこぎり

見た目はコンパクトですが、木材やプラスチックだけでなく、金属製品やスチールパイプもカットできる優れものです。コンパクトなので、場所をとることなく収納でき、「粗大ゴミを切るためだけに使いたい」などたまにしか使わないという人にちょうどいいアイテムです。

2.廃棄物パイプカッター

物干し竿やハンガーラックといった丸いパイプをカットできるアイテムです。パイプを挟んでくるくる回すだけでOK。切れ味も抜群で、切断面も滑らかで、袋に入れても破ける心配がありませんよ。ノコギリを扱うのが苦手という方や力に自信がないという方にオススメです。

3.廃棄物マルチハサミ

直線刃タイプのハサミで、少しずつ細かく切ることができ、女性でも扱いやすいアイテムです。厚さ0.5mm以下のトタンやダンボール、プラスチック、枝が切れるので、DIYにも活躍できます。パイプなど金属類をカットするのには向いていませんが、カーペットや絨毯といった粗大ゴミを処分するときに便利ですよ。

まとめ

捨てるのに躊躇してしまいがちな長いゴミですが、ルールの確認方法さえわかれば、捨てるのはわりと難しくはありません。

また長いゴミを自分でカットできるアイテムも気軽に手に入るので、引っ越しや大掃除など、断捨離の機会にぜひチェックしてみてください。

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