更新日:2025年9月22日
もらうと嬉しい年賀状。ですが、人とのつながりや思い出が詰まっている分、捨てるとなると「なんだか申し訳ない」と感じて、なかなか手放せないという方も多いはず。
とはいえ、毎年増えていく年賀状をずっと保管しておくのは難しいですよね。そこで今回は、捨てにくい年賀状の正しい捨て方などについてご紹介していきます。

そもそも、人からもらった年賀状を捨てるのは「良くないこと」「マナー違反なのでは?」と疑問に思うことがありますよね。
たしかに、年賀状を送る際には、正しい書き方やマナーがありますが、もらった年賀状をどうするかというのは、完全に個人の自由です。
「せっかくだから残したい」「整理のために捨てたい」と、どちらを選んでもマナー違反になることはありませんので、安心してくださいね。

またあえて年賀状を捨てずに取っておく理由のひとつに、「来年の年賀状の参考にするため」という方もいらっしゃいますよね。
事務的に考えれば、年賀状は直近1~2年分が手元にあれば安心と考えられます。ですので必要期間が過ぎた後であれば、お好きなタイミングで処分しても大丈夫でしょう。
また感情的な面から捨てにくい年賀状も、このように期間さえ決め、あとは古いものから順に捨てるなどすれば、心の負担も少なくなるでしょう。

年賀状には、住所や名前、ご家族の写真が載っていることが多いです。そのままの捨ててしまうと、個人情報が漏れてしまう危険がありますので絶対にやめましょう。
処分するときには、はがきに載っている個人情報が読めないように、細かく刻む・塗りつぶすなど、処理をしてから処分しましょう。
あまった年賀はがきや、書き間違いで未使用となった年賀はがきは、所定の手数料を払えば、切手や普通はがき、レターパックなどと交換することができます。
また、服喪になってしまい利用できなくなった年賀はがきについては、無料で交換してもらうことができますよ。詳しくは、郵便局のホームページなどで確認してみてくださいね。

年賀状は紙ですので、「燃えるゴミ」や「普通ゴミ」として捨てることができます。
自治体によってはリサイクル可能な「雑がみ」として古紙回収に出すこともできますので、お住いの自治体のゴミ捨てルールを確認しましょう。
ただし、先ほどもお伝えしたよう個人情報に配慮する必要がありますので、下記のようなアイテムを使って下処理をするのがおすすめです。
シュレッダーにかけて細かく刻めば、年賀状の個人情報が洩れる心配もなく、普通の燃えるゴミとして安心して出すことができます。
「シュレッダーをわざわざ買うのはちょっと…」という方は、ハサミタイプがおすすめです。置き場所もとらず、簡単で、自動のシュレッダーより手軽に購入できるので使いやすいですよ。
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保護スタンプであれば、ハサミで切るよりも楽に個人情報を隠すことができます。古紙回収などに出したい場合は、スタンプで処理すれば安心です。
小回りが利くのでハガキ以外のものにも使えますし、カッターと一体型のものでれば、普段のダンボールの処理にも使えますよ。
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大量の年賀状を捨てるときは、下処理をするのに手間がかかります。そのようなときは、はがきを重ねて束にして、ガムテープでぐるぐる巻きにして捨てるという方法もあります。
この方法で捨てる時は、剥せない様に粘着力の強いガムテープを使ったり、中身が年賀状だと悟られないように注意してくださいね。
想いがこもった年賀状を普通ゴミとして捨てるのではなく、きちんと感謝して手放したいという方は、思い出の品を丁寧に供養してくれる神社やお寺の「お焚き上げ」の利用がおすすめです。
ただし、年賀状の受付はNGとしているところも多いので、利用の際は事前に可能かどうか問い合わせるのが良いでしょう。

友人や家族との想い出が詰まった年賀状なので、無理に捨てる必要はもちろんありません。年賀状の保管に便利なアイテムやアイディアがたくさんありますので、それらを活用してみるのもおすすめです。
年賀状を抜粋して、大切なものだけ保管しておきたいという方におすすめの保管方法です。一枚一枚ポケットに収納するので、大量にある分には不向きですが、キレイな状態で保管でき、管理しやく、見返しやすいのが特徴です。
100円ショップなどでも手に入るはがきケースやシューズボックスなどに、シンプルにそのまま入れて保管する方法です。捨てるのは嫌だけれど「大量にあるので整理が面倒」という方には、まさに持ってこいです。
ご自身で製本して、本のように保管する方法です。作り方は、プリンターなどの電子機器で知られるEPSONさんの年賀状ブックの作り方のコラムで紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。本のようにすることで、おしゃれで見栄えもよく、毎年増えていく年賀状を楽しみながら保管できますよ。
デジタル化することで、場所を必要とせず保管ができ、いつでも見返すことができます。スキャナーを使ってデータ化したり、スマホアプリを使って撮影するだけで、住所なども一緒にデータ化できるものもあります。年賀状のやりとりを毎年必ず行う人には、特におすすめです。
今回は年賀状の処分方法などについてご紹介しました。年賀状を捨てることは決して悪いことではありませんので、ご自身のタイミングで整理してみてくださいね。ただし、捨てる際には、かならず個人情報の扱いに注意してください。
年賀状の処分については、親御さんの生前整理や実家の片付けなどでもよく出てくるお悩みです。実家の片付けなどでお悩みの方は、こちらのコラム「物が多い実家に帰りたくない…どうやって説得?片付ける?」も、ぜひ参考にしてみてくださいね。