更新日:2025年9月30日
ふとしたとき、お財布や鞄、引き出しの奥から、忘れていた古いお守りが見つかることってありますよね。
何年も前に買ったものなので、そろそろ手放したいけれど「普通にゴミとして捨ててもいいの?」「捨てたらバチが当たる?」と迷う方も多いですよね。
そこで今回は、古くなったお守りの正しい手放し方や処分方法について解説します。

お守りには、交通安全・家内安全・安産祈願・合格祈願など、願い事によって様々な種類があります。
一般的にお守りが役目を終えるのは、以下のようなときと言われています。
1年とされるのは、「時間の経過とともに神仏の力が自然と薄れる」「長く持つと不浄がたまる」といった寺社の考えや、年ごとに新しいお守りに取り替える風習など、さまざまな理由が背景にあります。
とはいえ、願い事の内容や叶う時期は、持ち主の気持ちによっても違います。
「願いが叶うまで持ち続けてよい」「壊れるまで大切にしてよい」とするところもあるので、1年というのはあくまで目安と捉えても問題ありません。
自分自身が、古いお守りは「もう役目を終えた」と思えるなら、感謝の気持ちをこめて手放して大丈夫です。
お守りは神仏の力を宿しており、持つことでそのご加護を分けてもらえると考えられています。そのため、お守りは「買う」のではなく、正しくは「授かる」と表現されます。
お守りを手放し方としては、処分ではなく「返納する」のが本来の正しい方法になります。以下に具体的な返納方法について、紹介していきます。

お守りを返納する際は「お守りを授かった神社やお寺に返納する」ことが、最も正しい処分方法になります。
神社やお寺の境内には、古くなったお守りやお札などを返納するための「札納所」が設置されていて、古いお守りはそこに納めることができます。納められたお守りは、供養されたあと、お焚き上げの儀式で焼却されます。
札納所の設置がなくとも、受付に直接持参すれば預かってくれることもあるので、社務所や寺務所の職員さんに訪ねてみてくださいね。

古いお守りは、授かった神社やお寺に直接返納することが望ましいですが、旅先で購入したお守りなど、再びその場所を訪れることが難しいケースもありますよね。
そういった方々のために、神社やお寺によっては、古いお守りの返納を、郵送でも受け付けていることがあります。
郵送での返納に対応しているかは、寺社によって異なります。まずは、返納したい神社やお寺のHPで確認するか、電話などで直接尋ねてみるとよいでしょう。
またいきなりお守りだけを送るのは失礼ですので、お礼の手紙を添えたり、現金書留でお焚き上げ料を同封するといった配慮を忘れないようにしましょう。

参拝が難しい場合には、近くの寺社への返納でも構わないとしていたり、異なる寺社で授かったお守りの返納を受け入れてくれる寺社もあります。
とくに、総本山や分社・末社であれば返納可能としているところもあります。
こちらも、寺社によって対応は異なりますので、事前に問い合わせたり、尋ねてから返納しましょう。
また、仏教(お寺)のお守りはお寺へ、神道(神社)のお守りは神社へ返納するのが基本です。異なる宗派に納めてしまうと失礼にあたるので、注意しましょう。

あまり形式にこだわらず手放したい、気軽に処分したいという方も当然いらっしゃるかと思います。
お守りは、お住いの自治体のゴミ捨てルールにのっとり、分別さえすれば、普通にゴミとして出すこと自体は問題ありません。
とはいえ、お守りはありがたいものです。
ゴミ箱にそのままポイっとするのは避け、上記のような配慮をしてから処分するのが安心ですよ。
古いお守りを手放すこと自体は、決して悪いことではありません。どのような方法で手放すにしても、大切なのは感謝の気持ちを持つことです。お守りの処分方法に迷った際は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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